202HWの全画面表示に挑戦
こんにちは、ペンタです。
今回はソフトバンクで扱っているHUAWEI製TVフォトビジョンの202HWという機種に関する記事です。
この機種は契約してから2年間は全機能を使うことができるのですが、解約したりすると画面表示が小さくなってしまいます。解約後もTVをフルセグで見たり、デジタルフォトフレームとして使うことはできるのですが、画面をフルに表示できないとなると使い物になりません。
ネットでいろいろと調べると、この制限を開放する方法が載せられていました。いくつかの記事を参考にしながら挑戦した手順や内容を簡易的に備忘録として残しておきたいと思います。
とはいっても挑戦している方はとても多く、調べるとたくさんの先人達が情報を残してくださっています。本当にありがたいことです。
おもに参考にした記事
kyuさん
つーぶろっくさん
目次
必要なもの
まず、必要なものは以下の通りです。
- フォトビジョン本体(202HW)
- PC(Win10)
- デザインカッター
基盤の裏を削る時に使用します。
- USBシリアル変換ケーブル
500円程度で購入できます。
- ピンヘッダ
200円前後で購入可能です。
- プラスドライバー
- ピック
ピックは使わなくなったクレカなどの固いカード系でも大丈夫かと思います。
- ピンセット
- ワニ口クリップ
ワニ口クリップは100均やヨドバシカメラで安価で手に入れることもできます。
- SDカード
東芝 SDHCカード 8GB Class10 UHS-I対応 (最大転送速度48MB/s) 日本製 国内正規品 Amazon.co.jpモデル THN-NW08G4R8
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- メディア: Personal Computers
SDカードの容量は1GB程度あれば十分です。
僕の場合は以上のものを使って作業を行いました。
作業手順
おおまかな手順は次の通りです。
分解⇒基盤の細工⇒PCでの作業⇒接続⇒組み立て
分解
まずは本体のカバーをピックを使って取り外していきます。
本体の下部に爪が2か所あるのでそこを基準に外します。
結構固いので慎重に行った方が良いかと思います。この辺の作業の詳細は先ほど紹介したサイトを参照してください。
カバーを外した後は、外周のネジをドライバーを使って取り外します。1箇所だけシールが貼ってある為、取り忘れのないように注意してください。
外周のネジを外すとディスプレイと基盤が離れます。ディスプレイと基盤は3箇所つながっている為、無理に引っ張らないように注意します。
ディスプレイを表にして、机の手前側に電源やカードスロットを向けると作業しやすいと思います。
基盤の細工
今回は一番簡単なやり方の、基盤の裏側から直接ピンヘッダを使って接続する方法で挑戦しました。はんだ付けの作業はありません。
ここではデザインカッターを使って基盤の端子部分を削っていきます。TxdとRxdの部分です。金属部が見えるまで削ったら作業は完了です。ここでも詳細は割愛します。
PCでの作業
次はパソコンでの作業です。今回はWindows10で行った内容を書いていきます。
まず最初に「Tera Term」というソフトのインストールを行います。そして、USBシリアル変換ケーブルのドライバーをインストールします。今回紹介したケーブルは古いドライバーをインストールすることで使用できるようになります。Windows標準でインストールされるドライバーでは機能しないようです。
Tera Teamで接続したときに未接続と表示され、COMが開けませんというエラーが出る場合はドライバーが正常に機能していないということです。また、デバイスマネージャーでポートの中にある名前が「PL2302HXA PHASED OUT SINCE 2012. PLEASE CONTACT YOUR SUPPLIER.」となっている状態も同じです。この状態ではフォトビジョンと接続することはできません。
USBケーブルのドライバーインストールが終了したら、次はSDカードに必要なデータを保存しておきます。必要なファイルなどは冒頭のサイトを参照ください。保存したらSDカードはフォトビジョン本体にセットします。この時、フォトビジョンの電源は切って電源アダプタに繋いでいない状態です。
次にUSBケーブルをパソコンにつないだ状態でTeraTeamを起動します。シリアルを選択し、ポートでUSBシリアル変換ケーブルを選択してOKを押します。次に設定のシリアルポートを選択して「スピード」の項目を「115200」に変更します。これで準備完了です。
接続
いよいよ接続です。USBシリアル変換ケーブルの先端には4つ端子があると思いますが、赤の端子は使いません。黒い端子にピンヘッダのオスを1つ、緑と白の端子にピンヘッダのオスを2つ取り付けます。そして黒の端子にワニ口クリップを挟み、反対側を基盤の布のような網目状の部分(冒頭のサイトを参照)に挟みます。
そして削った部分に緑と白の端子を当てます。このUSBケーブルは緑がTxd、白がRxdとなっています。そして、基盤側は本体を正面に置いてディスプレイを表にした場合、左側がTxd、右側がRxdとなります。実際に接続する時はそれぞれ逆の端子に接続する必要がある為左側が白、右側が緑となると思います。※今回ご紹介したケーブルの場合
端子を当てたら、フォトビジョンの電源アダプタを接続します。するとTeraTermの画面にずらーっと文字列が出てくると思います。1分ほどで表示が止まるのでそこからはコマンドの入力を行います。
入力の内容に関しては割愛します。ここでは手で端子を持ったまま作業を行う為、根気が必要となります。コマンドの入力はマウスでコピーをした状態で右クリックを行うことで貼り付けることができます。(できない場合は編集から貼り付けができます)
端子を持った手が離れてしまうと通信が途切れてしまうので、入力をすることができません。とはいえ、それを我慢すれば簡単に制限解除を行うことが出来ます。
組み立て
最後に電源を入れて、TV機能制限解除アプリが正常に機能するかを確認して再度組み立てを行います。
最後に
結果的にこの作業を終えるのに5時間ほどかかってしまいました。しかし、先人達の知恵により無事にTVが全画面で見られるようになりました。また、作業の費用もかなり安く抑えることができて、合計で1000円かからずにできたと思います。必要なものが揃っていればもっと安くできるのかもしれません。作業を思い出しながら備忘録的に後で書いていったので写真も少ないです。かなりざっくりとした説明になってしまいましたが、202HWの全画面表示に挑戦する方がいましたら少し参考にしてみてください。